☆治療したはずの歯がなぜ…感染根管について☆

  • 『虫歯が神経まで達していますね。神経の治療が必要です。』
     
    そう医師に告げられ、一度神経の治療をし、痛みもとれた。
    しかし、数ヶ月、または数年経ったある日、また突然痛みだしたかと思えば…

    『これは、抜歯しなければなりませんね。』

    なぜでしょう?

    治療した歯の中で細菌が繁殖し、感染。
    膿みが溜まり、行き場を無くした細菌が骨を溶かすからです。(根尖病巣)

    感染根管

    できる限り傷んだ神経は物理的に取り除いて、その上で化学的に徹底消毒。
    これが根管治療の基本です。あとは人体の自然治癒能力次第なのですが…

    ・どれだけ神経を丁寧に取り除くか(物理的清掃)
    ・どれだけしっかり消毒薬を作用させるか(化学的清掃)

    ここが根管治療のポイント。どちらも徹底的に滅菌の器具を使って行う必要があります。

    そして「しっかり消毒」をサポートするのがラバーダム防湿です。
    このような、ゴムをお口にかけての治療をされた事はありますか?

    img05

    なぜ今現在、ラバーをするクリニックが少なくなっているかというと、
    ラバーの保険点数が無くなり、採算が合わない、時間がかかる…など、クリニック側の都合が主です。

    しかし唾液で汚染させながら、消毒しても十分な効果が出るか疑問です。
    (すぐには問題が生じないので、違いは分かりにくいのですが・・・)

    最後にはガッタパーチャというゴムで根管内を先まできっちりと充填封鎖しますが、
    当クリニックではフレックスポイントというピッタリ隙間無く詰める事のできる材料を使用しております。
    (これらは、”神経の代わりになるもの”ではなく、”細菌が入り込まないように充填封鎖するもの”です。)

    途中の化学的消毒は結果のレントゲン写真では目に見えないので、治療の合否は充填で評価されがちですが、消毒が不十分なら、充填がキレイでも問題が起きることがあります。

    「充填で勝負」ではなく、「消毒で勝負」
    ただ、十分に消毒ができている状態なら、キレイに充填できるものです。
    (根管治療のレントゲンを見れば、全体的な治療レベルが推し量れるそうです)

    ちなみに、こちらが当クリニックで根管を充填した箇所のレントゲン写真です。
    いつも治療が終わったら、患者様にお見せしております。

    monamiのコピー

    根の治療は「再治療の代表選手」ですから、最初の治療が重要です。
    再治療(感染根管治療)自体が成功率が低い治療(成功率は60%ほどといわれています)なので、避けたいものです。

    当クリニックの根管治療は、他のクリニックで言う『自費治療レベル』!
    と、様々なクリニックのドクターからもお褒めの言葉を頂く程。

    きちんと根管治療をしないのであれば、その後の治療が全て無駄になってしまうため
    最も、といっても過言ではない程、力を入れている治療でもあります。

    治療した歯に違和感が合ったり、痛みだした場合でなくとも、
    気になるときは一度きちんとした診査、診断を受けてみてくださいね!